2011年10月11日
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器用にPHPのソースをいじってしまった

Written By: 川俣 晶連絡先

「某サイトに掲示板spamが来るので、IPアクセスを遮断しようかと思った。同じ相手が多数書き込んでくるっぽいので」

「それで?」

「でも、ログを解析しても良く分からなかった。同じ時間帯に山ほど他のアクセスもあって、どれがそれか識別できなかった」

「パラメータで書き込まれた文書を照合したら?」

「POSTアクセスではパラメータがログに残らん」

「そうか」

「というわけで、掲示板プラグインのPHPソースをいじって、書き込み者のIPアドレスを文章と一緒に通知させるようにした」

「なるほど」

「もちろん、その情報を他の目的で悪用などはしない。サイトを悪用する奴を特定する用途にしか使わない」

「うん。そんな時間も無いしね」

「まあそういうことだ」

「それで?」

「C#とJavaScriptを少し使えるだけの自分なのに、知らないはずのPHPを器用にいじったなあと」

「PHP経験は皆無?」

「そうじゃない。ちょっとある。でもすっかり忘れていたと思ったら、何となくかすかに思い出しつつ器用にソースを書き換えてしまった」

「一発稼働?」

「いや。実は書き込んだと思った記号が1つ落ちていて動かなかった」

「ぎゃふん。ってか、それは限り無く一発稼働に近いよ。すぐ分かる入力ミスだけなんだから」

「まあな」

「しかし、君も器用だな」

「まあ、人の迷惑を考えない悪党相手なら、この程度の技はすぐに使えるよってことだ」

「経験の深さをなめるなってことだね」

「PHPは思想が古くて、昔の経験だけであたりを付けて乗りこなせるという側面もあるけどな」

「PHPを褒めてるのかどうか分からないよ」

「褒めてる褒めてる。無駄に新しくてもほとんど意味が無いしな」

「無駄に新しいってどういうこと?」

「新しくないのに新しいと偽装するためにわざと変なファッションをまとうことさ」

「ぎゃふん」